20代海外武者修行ブログ@セブ

社会人2年目で海外就職。。 セブでコールセンター、マニラで人材紹介会社の立ち上げを経験。現在は海外就職として就職に悩む日本人留学生たちの就職支援、語学学校での海外就職セミナーなどを行っています。

僕が東南アジアで働いて得たモノ

日本で新卒としてIT系の会社に入り、1年半。東南アジアの成長に魅せられて、海外に飛び出した。
まだ1年半と短い期間ではあるがこの間に海外2社の立ち上げに携わらせてもらった。1社はセブのコールセンター、もう1社はマニラでの人材紹介会社だ。オフィス工事の進捗管理、自分たちが入る医療保険の選定、現地人スタッフの採用やそのマネジメントなど幅広く経験した。今回は実際に海外で働いてみて感じたことについてまとめてみる。

・若手でもビジネスの仕組みづくりやマネジメントに携わらせてもらえるチャンスが多い。

日本国内でこういった仕事に携わるチャンスがあるのは、管理職になる必要があることがほとんどだ。日本労働組合総連合会の調査によれば、30代後半で何らかの役職につける人は全体の3割弱、残りの6割強の人たちは平社員。しかもこの30代で役職につける割合は年々下がっている。つまり若くして、管理職につける確立が年々低くなってきているということだ。これは単純に日本の人口構造の問題によるところが大きい。日本の平均年齢は世界トップの45歳。労働市場では団塊ジュニアの割合が圧倒的に多く、国内で若い世代が活躍できる場は確実に少なくなっている。

一方海外はというと、正確に統計をとるのは難しいが20台や30台前半を中心に海外進出している企業が多い。特に最近の東南アジア進出ブームに乗って進出を始めた企業にその傾向が顕著だ。こういった企業では会社が始まったばかりで、様々な苦労はあるものの多くの経験が積める上に役職ポストも十分にあいているため、実力を発揮できれば比較的に容易にキャリアアップを望めるだろう。若いうちにこういった経験を積んでいるのと積んでいないのでは、その後のキャリアに大きな差が生まれるてくる。

・英語での実務経験が積みやすい。

海外就職で一番先にイメージするのは英語での実務だろう。しかし、意外かもしれないが入社時点で求められる英語能力はそれほど高くないことが多い。
そもそも、海外(特に東南アジア)での日本人就労者の役割の多くは日本とのやりとりや現地に滞在する日本人、日系企業にたいするサポート、営業が多い。要はサービスを提供する主な相手は日本語が通じることがほとんど。つまり自社オフィス内でそれをサポートしてくれる現地スタッフとコミュニケーションが取れるレベルであれば十分に採用の可能性がある。(TOEICでいえば600点程度)もちろん応募時点での英語力高いことに越したことはなく、そのほうが幅広い業務を任せてもらえたり、いい待遇で受け入れられる可能性が高くなるということを付け加えておく。

そして、英語を使う求人は実は国内の方が就職のハードルが高かったりする。そもそも一定数の留学経験者や帰国子女などがいるため、日常会話程度の英語能力ではそういったポジションを勝ち取ることは中々難しい。

たとえば今流行のフィリピン留学。6ヶ月など長期間留学をしたとしても、ビジネスの場で実際に商談やプレゼンがいきなり出来るという自信のある方はごく少数だと思う。そういった意味で東南アジア就職は、英語がビジネスレベルに達しない層にとって自分の英語力を一段階上げる選択肢の一つであるといえる。ここでしっかりと英語での実務経験を積むことで、将来国内の英語話者求人へ活路を見出せる可能性も十分にある。

・海外就職経験後に広がった選択肢。

上記であげた海外での0からのビジネス立ち上げの経験や英語での採用業務や商談などを経験し、自分の中で今後の人生の選択肢の幅が広がったことは間違いない。例えば今勤めている会社がなにかあっても、世界のどこかで自分ひとりくらいはやっていける位の自信はついた。

 

もちろん、海外就職はなにも絶対的な選択肢というわけではない。今回の記事ではあまり触れなかったが、リスクや不安だって多くある。しかし、このただっ広い世界の中で自分の行動に対して知らず知らずの内に限界を決め、その中だけで取捨選択してしまうのは人生の可能性を狭めてしまっていると思う。

今まで日本での選択肢しか考えたことのなかった方もぜひ、海外就職を選択肢のひとつに入れてみてはいかがだろうか。